帯広 2003年7月19日(土)
百年記念館 2階4号室
参加者80名
講師 桶田昌平先生(道立緑ケ丘病院音更リハビリテーションセンター医長)
上野玲(うつコミュニティ代表)
記念すべきうつコム講演会第1回は初夏の帯広で開催されました。知名度もなく、後ろ盾もないうつコムの現状を考えると20名も参加者があればせいぜいだと思っていたのですが、予想を大きく上回る参加者が集まってくださいました。
最初は桶田先生のうつ病の概論とうつ病体験のとらえ方という講演。「うつ病は車でたとえればガソリンが切れた状態で、それでも走り続けようとするようなものです」といったように、非常に分かりやすいお話で、うつ病のアウトラインを説明していただきました。
その上で、うつ病となったことを後ろ向きではなく、前向きにとらえるようにすることが、うつ病になってしまった本人のみならず、家族にとっても「新しい生き方を考えるきっかけ」であるといった含蓄に富んだお話が続きました。
後半は上野が自己のうつ病体験談とそれから得たうつ病治療を続けていく上でのポイントなどをお話させていただきました。
その後、30分の質問時間を取りましたが、何人もの方から、家族としてどううつ病患者と接していけばいいか、精神的な安定が戻ってきたが、体力が減退しているのにはどう対処したらいいかなど、活発な質問が参加者からありました。
なにぶん、私たちも初めての講演会だったのでいたらない部分も多かったと思いますが、このように各地方を回って講演会をすることで、一人でも多くの方にうつ病理解をしていただけるのではないかという実感がひしひしと感じられる講演会となりました。
講演後も参加者同士がお互いの連絡先を交換してあったり、桶田先生のセンターを中心に自助グループを作りたいという方もおり、うつコムの活動を離れたところで、帯広でもうつ病理解のきっかけ作りができたことは主催者としても大変喜んでおります。
(アンケートから)
- うつ病の人の気持ち、対処法が少しわかってきた。今日は来てよかった。
- このような機会をたくさん作っていただきたいと思います。
- 仲間ができると心強いです。
- (先生のお話が)患者の視点で話されていたのがありがたかった。
- 根本的な問題を解決しないと抗うつ薬を使った意味がないような気がします。これからはもっと専門的なカウンセラーが必要になってくると思います。
- 家事、仕事、趣味と一日を忙しくしていないといても立ってもいられませんが、これからはボーッとする時間を少しでも作りたいと思いました。
- 良かった。これからの生きるヒントをいただけました。
- このような集まりがあればもっとしていただきたいと思います。みなさんと友達になりたいです。
- これからもっと子供の隠れたうつも研究していってもらいたいと思います。
- 一人暮らしで家族や友人に頼れない場合の対処法があれば、お話いただければ良かったと思います。
- 「精神的なゆとり」という言葉が、今、私が感じていたものと一緒だったので、安堵感を覚えました。
- 依存と甘えという話がとても良かったです。私は以前から誰かに依存しようとしている自分に気づきつつも、なかなか自分自身をコントロールするのが難しかったので、「依存と甘えの境界線」という言葉は頭にとめておこうと思いました。
- 私もいつか「うつ病になって良かった」と言えるようになりたいです。
- 「大丈夫」の言葉、いいですね。
- 職場のスタッフにうつ病と診断された人がおり、続いて2人目も。うつ病について学びたいと思い聞かせていただきました。参考にさせていただきます。
- 無理解な為、(娘の病状に接する上で)ずいぶん遠回りをしてきたと思います。
- こういう講演会を度々、行って欲しい。うつ病の理解と対応のために。
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