函館 2003年7月26日(土)
サン・リフレ函館 大会議室
参加者120名
講師 多田直人先生(五稜郭メンタルクリニック院長)
上野玲(うつコミュニティ代表)
開催日前日は小雨がぱらつき、夏にもかかわらず肌寒いほどでしたが、当日は晴れ間も見えていい日和になりました。会場からは間近に海も見え、まさしく港町函館での開催地としてはふさわしい雰囲気でした。当初は50人も来ていただければありがたいと思っていましたが、講演会開始前から続々と参加者が増えて、講演開始時には定員の100名が埋まり、その後も参加される方がいたのであわてて補助椅子を出すほどでした。それだけ多くの方がうつ病に関心を抱いており、こうした講演会を求めていることがひしひしと伝わってきました。
多田先生はうつ病を生活習慣病であるとお話しされ、うつ病になりやすい人のタイプを次のように説明されました。「人に気を遣う」「周囲の期待に応えてつい頑張ってしまう」「人に頼まれたら断り切れない」「引き受けたら完璧にやらないと気が済まない」――こうした生活習慣を持っている人が無理をしすぎて「エネルギーを使い果たした状態」がうつ病であるということです。ですから、うつ病の治療を進めるためには、抗うつ薬の服用も大切ですが、まず生活習慣の見直しが必要だということ、そのためには自分自身で「疲れのサイン」に気づくことが大切だとお話されました。非常に親しみやすい語り口で、具体性もあり、うつ病の治療を続けている患者さんばかりでなく、家族にとっても参考になるお話だったと思います。
後半は上野が講演させていただき、自身の体験から得たうつ病の考え方、つきあい方をお話させていただきました。最後の30分は質問の時間でしたが、ここでも多くの方から質問が相次ぎ、時間内では質問できなかった方もいらっしゃって、講演後に多田先生に質問なさっている程でした。
参加者の数といい、内容的な充実度といい、大変いい講演会になったと思います。この函館講演で北海道では通算360人の方が参加されました。まったく手探りで始めた講演会でしたが、多くの方々に参加していただき、感謝いたします。また、こうした機会をもっと作れるように努力したいと思っております。
(アンケートから)
- こんなにたくさんの参加者がいることに驚きました。いい機会だったと思います。少し元気が出ました。
- (先生のお話が)とてもわかりやすかった。
- (専門的な医学用語ではなく)一般的な言葉でとてもわかりやすかった。
- いろいろな面でとても参考になったことが多かったと思う。
- うつが生活習慣病だという言葉にホッとした。
- 体験者の話はとても参考になり、ありがとうございました。
- 自分自身と向き合ういいきっかけになりました。
- またこうした機会があればと思います。生活習慣を変えるようにしていきたいと思いました。
- 前向きにうつと向かい合えたら良いなと思える話でした。
- 先生の話を聞いてうつ病患者としてあてはまる症状、性格がたくさんあった。
- うなづけることが多かった。何かお手伝いを出来ればと思っています。
- 助かりました。思い切って病院に行ってみます。
- 自分の症状と重なり合うこともあり、とても良かった。
- 体験談が勉強になった。
- 自分は「うつだ」ということを周りの人に理解してもらえないこともあるが、マイペースでいきたいと思った。
- むずかしいと思っていたうつ病が少しわかり、感謝しています。
- 体験を聞いて勉強になり、ありがとうございました。わかりやすくて一生懸命、聞きました。
- うつが生活習慣病だということわかったので、無理をしないようにします。
- 同じうつでも明るく本も書けるとは素晴らしいと思った。
- 今、うつ病で悩んでいても、とにかく無理をしない、気を遣わない、ということを頭に入れておきたい。
- うつ病について具体的に専門の先生に聞けて良かった。
- 体験者の話を聞いて、どのような症状になるのか初めてわかりました。説得力がありました。
- 現代病ともいえるうつ病を具体的に専門家、体験者から聞くことができて有意義でした。
- 多数の参加者で社会の関心度がわかりました。
- (先生の話は)とてもわかりやすくて参考になりました。自分のためにも、夫のためにも、友人のためにも、(お話の内容)活かしつつ気楽に生活できたらと思います。
- 「大丈夫だよ」というのはいい言葉だと思います。
- 体験談は親しみやすく、自分自身も同じなので安心した。
- 実感のこもったお話で、良かったです。
- (うつ病が)生活習慣病とは初めて聞きました。うつについての考え方をあらためて、対応の仕方を変えていくように努力したい。
- 実際の体験談を聞くことができて参考になった。
- (うつ病は)むずかしい病気のように考えてしまい、悲観的になっていましたが、少し明るくなりました。
- 将来に希望を抱きました。
- うつ病は長い人生でのピットインと考える・・・まったく同感です。体験を通してのアドバイスは有意義でした。
- 今まで本、新聞、テレビ等での情報から得た知識しか持ち合わせておりませんでしたが、先生のお話が簡単明瞭で、うつ病の認識が変わった気がします。この時間だけ少しだけ治ったように思えました。
- 体験者自身のお話を聞き、大変参考になった。お医者様とは異なり、患者・家族としてのつきあい方を教えていただきました。
- これからは安心してうつ病とつきあっていけそうです。今後もこうした講演会を続けてください。
- もっと日本全体、社会全体、教育現場、家庭などでうつに対する理解が早く深まって欲しい。
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