
| Q1:うつ病はどうしておこるのでしょうか? |
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A1:うつ病は様々な要因が複雑に重なり合って発症すると考えられています。 その中でも特に注目される要因としては次のようなものがあります。 生物学的要因 脳には約1000億個の神経細胞があります。それらをつないでいるのはシナプスと呼ばれる場所です。そのシナプス間を脳のある部署から発せられた情報が行き来して、別の脳に指令を出し、人は生活をしているのです。 ところで、うつになると、このシナプス間を行き来している情報伝達物質が不足するのではないかと考えられています。主な情報伝達物質としては「セロトニン」や「ノルアルドレナリン」などが挙げられます。これらが不足すると正常な脳の働きに支障が生じて、憂鬱感や不安感などが生まれるのではないかと言われていますが、まだ医学的にはその実態は明らかにされていません。 ![]() 性格的要因 うつになりやすい性格を病前性格と言います。生真面目、完璧主義、几帳面などが主なものです。そのため、周囲の人から頼まれ事をされてもうまく断れず、ひとりで仕事を抱え込んでしまう傾向があります。その結果、リーダー的な存在として重用されて、ますます熱心になってしまう傾向もあります。 もちろん、これらの病前性格を備えているから必ずしもうつになるとは限りません。ただ、日本人は本来、勤勉な国民として知られており、うつに親和性(なりやすい性質)があると唱えている精神科医もいます。美徳とされていた性格がうつを招くとしたら、それはずいぶんと皮肉な話です。 環境的要因 うつになりやすい要因として喪失体験が挙げられます。これは肉親の死や火事などで大事なものをなくしたなど、自分にとってかけがえのない存在が失われてしまったことによる空虚感がきっかけになってうつになってしまったケースです。しかし、出産や昇進、引っ越しなど嬉しいはずの出来事でもうつになることはあります。いずれにせよ、日常生活とは違った環境に置かれた不安感や頑張らなくてはいけないという気負いなどがうつを誘発しているのではないかと考えられています。環境の変化もまた、うつの要因としては無視できない要素のひとつです。 質問へ戻る |
| Q2:うつ病治療に必要なことはなんですか? |
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A2:うつ病治療の大原則は抗うつ薬の服用と休息です。 抗うつ薬 その名の通り「うつに抗う」のが抗うつ薬です。具体的には次のような効用があります。 1.気分高揚――過度に悲観的な考えに落ち込んでしまった気持ちを高めます。 2.不安解消――言いしれぬ不安感や緊張感、あるいはなにかをしなくてはいけないのにできないという焦燥感を取り除きます。 3.意欲亢進――マイナス思考に陥ってなにをしてもダメだと考えてしまい、行動を起こすのが億劫になっている気持ちを高めて、やる気を出させます。 現在、主に使われている抗うつ薬には三環系、四環系、SSRI、SNRIがあります。三環や四環というのは化学式の構造形態からつけられた名前で、SSRIが登場するまでは抗うつ薬の代表的なものでした。しかし、最近では「セロトニン」の不足を狙いを絞ったSSRIや「セロトニン」だけでなく「ノルアドレナリン」の両方に効果を及ぼすSNRIが開発されてからは、従来の薬に比べて副作用が少ないため、これらの薬を処方する医師が増えています。 休息 うつ病になってしまった人は性格的にとことんまでやり抜かなければ気が済まない完璧主義なところがあります。それも人の助けを借りず、自分ひとりの力で成し遂げようと努力します。そのためにストレスがたまり、こころが悲鳴をあげているのがうつ病の発症なのです。ですから、うつ病治療を始めたら意識的に「なにもしない」ことが大切になります。仕事も家事もすべて頭の中から捨て去って、じっとうつ病の嵐が去るのを待つのがうつ病治療で必要な「休息」の意味です。朝はゆっくり起きるようにして、仕事や家事も極力、他の人に代わってもらって減らし、とにかくぼんやりとする時間を作る――周囲から「さぼっているのではないか」とか「怠け病だ」などと言われようが気にすることはありません。十分に「休息」をとることが今は仕事だと開き直りましょう。 休職・入院 それでも職場や家庭にいてはなかなか「休息」をとれない、あるいは「休息」をとる気持ちになれないようならば、思い切って休職や短期的に入院するという方法もあります。これは物理的に「休息」の時間ができることもさることながら、職場や家庭というしがらみから解放されて、思い切り休めるという精神的な効果も期待できます。「休職したらリストラ対象になるのではないか」とか「私が家事をやらなくては家庭生活がダメになるのではないか」というのは杞憂です。企業もメンタルヘルスに力を入れていますので、職場で不調を続けて症状を悪化させるよりはむしろ一定期間、休んでもらったほうが将来的に有用な人材を活かせると考えるようになっています。家事も家族にうつ病をカミングアウトすれば、協力が得られやすく、決して怠けているのではないとわかってくれます。仕事も家事も頑張ってきた人だからこそ、早く治って欲しいと周囲も考えますから、下手に遠慮などせずに自分が一番「休息」のとれそうな環境作りをすることが大切です。 質問へ戻る |
| Q3:うつ病になるとどんな経過をたどりますか? |
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A3:うつ病には感情の振幅が波のようにやってきて、その幅が徐々に大きくなっていく
という特徴があります。その経過は大別して次の3つの段階を経るのが一般的です。 治療開始 うつ病の治療に早すぎる、ということはありません。早く治療を開始すればするほど、症状は軽く済み、そして日々を楽に過ごせるようになります。 受診をしたほうがいいと判断する目安は人それぞれですが、床についても夜中や早朝に目がさめてしまい、それから眠れなくなってしまう(これを早朝覚醒や中途覚醒などと呼びます)といった睡眠パターンが乱れている状態が2週間以上続いたら、精神科や心療内科で診てもらったほうがいいでしょう。その他、理由のない気分の落ち込みや不安感、イライラ感、億劫感がやはり2週間以上続く場合も同様です。このように2週間、様子をみて、症状が良くならないようならば治療を開始すべき目安になります。最近の精神科はかつての暗く怖いイメージを刷新して、気軽に受診できる環境が整っていますので、「どうも調子が悪い」と感じたら、早めに診察を受けましょう。 最悪期 治療を開始しても程度の差はあるにせよ、うつ病の最悪期はやってきます。症状がひどい時は、街を歩いていても擦れ違う人の視線が怖くて足もとしか見られないようになったりします。新聞やテレビが煩わしく感じられ、情報遮断に陥ってしまうこともありますが、これは自分がうつ状態でなにもできないのに、世間は時々刻々、動いていることについていけないことを不甲斐なく思えてしまうからです。最悪の場合は布団から起き出すことすらできなくなることもあります。しかし、焦りは禁物。なにもできなければなにもしない、と開き直ってしまいましょう。抗うつ薬も2週間から1カ月くらい飲み続けていれば徐々に効果を出し始めますから、じっと状態がよくなるまでおとなしくしていることが大切です。周囲の人々もうつで辛そうならば下手に励ましたりせず、静かに見守ってあげるようにしてください。 寛解期 春とともに雪が少しずつ溶けていくように、気持ちがだんだんと上向き始めた頃を寛解期といいます。それまで興味を持てなかった趣味などに関心を持つようなります。また、ゆっくりとですが、仕事や家事もこなせるようになってくるのもこの頃です。この時期には天気のいい日ならば短い散歩に出てみる、図書館に行って雑誌をめくってみるといった小さな「課題」を自分で作って、少しずつ実践していくと達成感が得られて、それだけ気持ちも楽になります。しかし、復調の兆しが見え始めたからといって、すぐに以前と同じペースで仕事や家事を再開してはいけません。寛解期は気持ちの上昇と下降が交互にやってくる時期でもあります。無理をして遅れた分を取り返そうとすると、症状がぶりかえして逆戻りにもなりかねません。気持ちの振幅が小さくなっていくまでは、ゆっくりとしたペースを心がけましょう。 質問へ戻る |
| Q4:うつ病になった時のタブーはありますか? |
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A4:うつ病になるとどうしても考え方がマイナス思考になります。ですから、生活が変わるような大きな決断をするのはタブーです。具体的には次のような事柄が挙げられます。 引っ越し うつ状態が悪化してくると、今までの生活がすべていやになって、なにもかもを捨て去りたい気持ちに傾きがちです。しかし、うつ状態はマイナス思考がぐるぐると繰り返しているようなものですから、的確な判断ができません。ですから、大きな決断はしないようにしてください。たとえば、引っ越し。「環境が変われば気持ちも新しくなって気分が上向くかもしれない」と考えるかもしれませんが、たとえ住む家が変わり一時的に気分が上向いたとしても慣れるにしたがってまた落ち込みはやってきます。それに「とにかく引っ越せばいい」と考えて転居先を決めてしまっては家の間取りや交通の便などが二の次になって、一緒に暮らす家族も困ってしまいます。結果的に引っ越しをしても何の解決にはならないと思ってください。 転職 仕事についても同様のことが言えます。うつ病になると手慣れた仕事でもどれから手をつけていいのか仕事の優先順位がつけられなくなります。そのため、仕事はどれも中途半端になってしまい、ミスも重なり、自分が無能になったような無力感にさいなまれます。それまでは有能な人材として評価されていた人ならばなおさら自分の不甲斐なさに耐えられなくなるものです。だからといって、「もう会社にはいられない」と絶望したり、「新しい仕事ならなんとかできるのではないか」と転職を考えることがありますが、基本的にうつ病の時はなにをやってもダメなものはダメなのです。いくら転職してもまた同じ失敗を繰り返して、一層、自分に絶望するだけのこと。安易な転職は自分を追いつめるだけなので絶対にしないように。 離婚 対人関係が煩わしくなるのもうつ病の特徴です。ただ、複雑なのは本当に頼れる人にはずっとそばにいて欲しいという気持ちも一方にはあるので、放っておいて欲しいと思う気持ちと板挟みになってこころが揺れてしまいます。さらにうつ病の厄介な点は、頼りたいと思っている人に迷惑をかけているのではないか、いつも憂鬱にしているのは相手にとって不快なんじゃないかと疑心暗鬼に駆られてしまうことです。そのため、恋人や配偶者など、本来は一緒にうつ病と戦って欲しいと思っている人と別れたほうが相手のためと誤解してしまいがちになります。しかし、別離や離婚をすればますます自分を孤立化させて精神的に窮地へ追い込むことにつながるので早計な判断は禁物です。 自殺 うつ病でもっとも注意しなければならないのは自殺への誘惑です。気持ちが落ち込み、なにをやっても無力感にさいなまれてしまうと、自分の存在そのものが申し訳なく感じられてきます。さらに不安感やイライラ感などが続くと、「いっそ死んでしまったほうが楽になる」と自殺を考えるようになってしまうのです(これを希死念慮といいます)。もっとも、症状が最悪期には自殺行為を行う気力もないのですが、寛解期に入って少し気力が出てきた頃は要注意。まだ精神的に不安定な時期だけに、良くなったと思っていた翌日にはまた落ち込みが激しい、ということがあります。その時、「やっぱりもう良くならないんだ」と絶望して、発作的に電車に飛び込んだり、ビルから投身自殺してしまうのです。もし、自殺の誘惑を感じたら、今まで一緒にうつ病を治そうと努力してきてくれた周囲の人々のことを頭に浮かべましょう。死ぬのは簡単です。でも、自殺されて悲しむ人がいることは決して忘れてはなりません。それに自殺はうつ病に負けたことになるばかりでなく、なんの解決にもならないことを肝に銘じてください。 質問へ戻る |
| Q5:家族がうつ病になったらどう接したらいいですか? |
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A5:うつ病治療には家族の協力がとても大切です。家族がうつ病を理解して、治療効果をあげる努力を患者と一緒にしていくことで、早期に症状が軽くなり、患者も楽になります。 具体的には次のようなことが家族の接し方として考えられます。 1.家族が患者にしてあげられることの基本は、通院や薬の服用を続けさせる努力をすることです。副作用などでともすれば治療を中断しがちな患者に代わって、通院の大切さ、薬の服用が今の辛さをとってくれる最善の方法だということをゆっくりと説明するといいでしょう。カレンダーに通院日は赤丸をつけて、前日の夕食時に話題にするとか、薬の服用を日課のように家族が率先して用意するなどして、治療の継続に工夫を凝らしてください。 2.うつ病になると対人関係が煩わしい反面、人恋しくてしょうがなくなります。もし、症状が悪化して一時的なパニックに陥ってしまったような時は、そっと手を握るとか、背中を優しくさするなど、スキンシップをこころがけるようにしましょう。手のひらの温もりが伝わって、それだけで患者は安心することができます。その際「大丈夫」という言葉を添えると効果はさらに高いでしよう。 3.残念ながら自殺を家族が予防できる決定的な方法はありません。患者本人ですら発作的に自殺してしまうのですから予期することはまず無理です。しかし、予防法がまったくないわけではありません。簡単な方法としては半月とか1カ月など、比較的近い将来の予定を立てることです。たとえば、「姪っ子が出産したら会いに行こうね」などと約束を交わします。うつ病になりやすい人は律儀な性格が多いので、その約束を守るまでは死ねないと自殺を抑止することが期待できます。 4.温かく見守り、スキンシップが大切ですが、ひとつだけ家族にとってタブーなのは、患者を甘やかせすぎて、依存心を強くさせることです。優しく扱ってあげることは必要ですが、なにもかも赤ん坊のように手取り足取りやってあげては、患者は家族に依存して、自分からうつ病を治そうという気持ちが希薄になってしまいます。あくまでうつ病を治すのは患者本人だということを忘れずに。 質問へ戻る |
| Q6:うつ病になった経験は人生にとってマイナスでしょうか? |
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A6:そんなことはありません。むしろ、うつ病体験を前向きにとらえることで、その後の人生を豊かに過ごすヒントにもなります。例えば次のように考えるようにしましょう。 人生は長いレースのようなものです。いい時もあれば悪い時もあります。うつ病のようになにもできず、辛いだけの時間があっておかしくありません。無理をしすぎたツケがうつ病としてあらわれたのならば、治療をきっかけに休みをとることは人生にとって必要なことなのです。24時間耐久自動車レースにだって、タイヤを交換したり、ガソリンを補給するピットインがなければ走り続けることはできません。それにならって、うつ病体験を「人生のピットイン」と考えてみてはどうでしょうか。こころがピットインを求めているサインがうつ病なのです。 うつ病になると、それまでなんとも思わなかったことがとても大切に感じられてきます。自分の健康のこと、仕事や家事のこと、将来のこと。そして一緒になって治療を応援してくれた家族や友達などについても、がむしゃらに突っ走っていた頃には気づかなかったありがたみを覚えることでしょう。望んでなったうつ病ではありませんが、うつ病体験をしたことによって見えてきたことも少なくないはずです。そこから今までの人生を振り返って、一番、自分にとって生きやすい方法を考えてみませんか。うつ病はそんなきっかけにしてみましょう。 うつ病は決して恥ずかしい病気ではありません。むしろ、それまで一生懸命に頑張って、精一杯生きていたことで少し無理をしすぎただけのことです。患者本人も周囲の人々もそのことを理解してください。そしてうつ病体験を前向きにとらえて生かすようにしてみてはどうでしょうか。痛みを知らなければ人は優しくなれないといいます。うつ病体験は人生にとってマイナスではなく、プラスと解釈すれば、辛い時間を過ごしたことも意味を見いだせるはずです。うつ病になっても大丈夫です。それどころかうつ病になった人は、その後の人生を豊かにすることができます。うつ病はその意味で人生の転機をもたらすチャンスなのです。 質問へ戻る |
| Q7:「抗うつ薬」にはどんな副作用がありますか? |
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A7:薬には多かれ少なかれ副作用があります。「抗うつ薬」も同様で、その人の体質によっても違いがありますが、口渇、頭痛、めまい感、便秘、排尿障害、嘔気、眠気などの症状がでることがあります。この「抗うつ薬」で厄介なのは、「抗うつ薬」の本来的な目的である抑うつ効果が現れる前に、副作用のほうが先に出てしまう点です。ちっとも「抗うつ薬」が効いている実感がないのに、副作用で悩まされるので、服用をやめてしまう人もいます。しかし、副作用は1〜2週間でおさまってきて、代わりに抗うつ効果が出てくるので、服用は必ず続けるようにしましょう。あまりに副作用がひどい時は、医師に相談して、薬を変えるなり、副作用の症状を抑える薬を処方してもらうといった対処法があることを覚えておいてください。 質問へ戻る |
| Q8:セックスがこのまま一生、できなくなるのですか? |
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A8:うつ病になると性的な関心がなくなり、セックスをしたいという気持ちが失われてしまいます。また、「抗うつ薬」にも性的な機能を抑制してしまうものがあり、勃起不全や射精不全などの症状がおきます。女性の場合もオルガスムスを得られなくなることがあります。だからといって、一生、セックスができなくなったと嘆くことはありません。うつ病が軽快していくに従って次第に性的な関心が戻ってきて、やがて性機能も回復していきます。ただし、性的な影響については軽快後も他の症状に比べて長く続くこともあるので、焦らないことが大切です。 質問へ戻る |
| Q9:治療費の補助制度はありますか? |
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A9:うつ病は短くても3ヶ月、長くなると1年以上にわたって治療を続けていかなければなりません。健康保険は適応されますが、長期にわたる通院でかかる費用は患者側の大きな負担です。そこで是非、利用したいのが精神衛生福祉法32条で定められている「通院治療費公費負担制度」です。この適応を受けると通院治療費(薬代も含む)の95パーセントを国と自治体が負担して、残り5パーセントが自己負担になります。自治体の中にはその5パーセントも負担してくれるところもあります。申請は医師の診断書と申請用紙等を市区町村の保健所提出するだけ。主婦も適応の範囲に入っています。詳しい申請のしかたについては医師に相談してください。 (平成18年4月から自己負担率が10%になりました) 質問へ戻る |
| Q10:うつを改善する食べ物はありますか? |
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A10:うつ病の症状がひどい時は、食事療法ではあまり効果は期待できません。ただ、うつ病のメカニズムとしてストレス過多が要因としてあげられますので、そのストレスを軽減させる効果があるといわれている食品群はいくつかあります。主なものは、ビタミンB群で神経を落ち着かせる働きがあり、肉や卵、牛乳などに多く含まれています。また、カルシウム、マグネシウム、鉄分、亜鉛などのミネラルが多い食品群も神経の働きを調整してくれる効果が期待できます。鰯やりんご、牡蠣やピーナッツなどが代表的なミネラル食品群です。 質問へ戻る |
| Q11:うつ病は遺伝するのでしょうか? |
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A11:自分がうつ病になったら、それは子供にも遺伝するのだろうかという不安を抱いている人も少なからずいることでしょう。特に女性の場合、遺伝をおそれて妊娠することが怖いと考えてしまうケースもあります。医学的にはうつ病が遺伝するかどうかは、まだはっきりとした見解が出ていません。躁うつ病では双子の調査などによって、比較的、遺伝しやすいとも言われていますが、これもまだ研究の途上にあります。もっとも、日本人は他の人種に比べても、「メランコリー親和性」がある国民性を持っているとされています。つまり、うつ病の根は日本人ならば誰もが持っていて、それが環境やストレスの度合いで発症する場合としない場合があるという考え方です。うつ病の遺伝性については今後の研究結果が待たれます。 質問へ戻る |
| Q12:うつ病で休職することはできますか? |
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A12:うつ病治療の基本は休息なのですから、休職して仕事から離れて、ゆっくりと過ごすことは治療効果をあげる上で大切な選択肢です。基本的に会社員の場合、医師の診断書があれば、休職中の手当金は最大1年6ヶ月間健康保険から支給されます。その金額ですが、それまでとっていた給与の約6割が支給されることになっています。「休むなんてとんでもない」と思ってしまうのがうつ病になりやすい几帳面で頑張り屋さんの特徴ですが、きちんと休まずに症状がますます悪化するようならば、思い切って休職することも念頭において治療を進めてください。 質問へ戻る |
| Q13:うつ病になったらリストラされませんか? |
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会社員の場合、うつ病になって仕事を休みがちになったり、仕事の能率が落ちることで、リストラの対象になるのではないかと心配している人も多くいます。しかし、企業も社員のメンタルヘルスについてやっと関心を持ち始めており、対策も講じているので、うつ病=リストラとは必ずしもいえません。それにうつ病になるような人はもともと仕事ができて、大事な戦力だった人材です。そうした社員を失うことは企業にとっても損失になるので、リストラで切り捨てるよりは、治療環境を整えて一日も早く現場復帰できるように考えている企業が増えてきました。あまりリストラのことを考えすぎて、十分に休息をとらず、かえって症状を悪化させてしまうほうが問題なので、あまり気にしないほうがいいでしょう。 質問へ戻る |
| Q14:パニックになったらどうしたらいいですか? |
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A14:うつ病はじっとおとなしくうなだれてばかりいるわけではありません。外見上はそう見えても、患者の心は仕事や家事に対する焦りや自分の不甲斐なさを強く感じて、イライラが高じたり、時には自暴自棄になってしまうことがあります。そんな時、自分でもどうしたらいいかわからなくなって、パニックに陥ってしまうこともまれにあります。しかし、仮にパニックになっても「抗不安薬」などを服用すれば1時間ほどで気持ちは落ち着いてきます。また、家族も背中をさする、手を握るなどのスキンシップを心がけてパニックを鎮める工夫をしてください。 質問へ戻る |
| Q15:うつ病から痴呆になることはありますか? |
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老人性のうつ病の特徴として、痴呆によく似た症状が出ることがあります。しかし、真性の痴呆とは微妙に症状が異なります。真性痴呆では脳の障害が認められますが、うつ病にともなう痴呆様症状(仮性痴呆)では脳の器質的な異常は発見されません。また、ボケに対して自覚しているようならば、うつ病による痴呆様症状と考えていいでしょう。この他、身だしなみが乱れない、迷子になるなどの見当識障害が少ない、精神の不調を訴える、そして睡眠パターンの乱れや食欲不振など身体症状が先に現れるのも仮性痴呆の特徴です。仮性痴呆ならばうつ病が軽快していけば、痴呆のような症状も治まってくるのであまり心配しないようにしましょう。 質問へ戻る |
| Q16:いつまで薬を飲み続ければいいですか? |
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A16:うつ病治療の効果が奏して、症状が軽快してきたからといって、すぐに「抗うつ薬」の服用をやめてしまうのは禁物です。よくなったと思っても、しばらくするとまた落ち込んだりする感情の波が続いているからです。そこであわてて「抗うつ薬」を飲んでも、効果が出るまで時間がかかるので、それだけ辛い思いをしなければなりません。また、再発の予防策としても服用の継続は必要とされています。医師の判断にもよりますが、すっかり治ったと思っても、半年から1年間くらいは薬の量を減らしながらも服用は続けるようにしましょう。 質問へ戻る |
| Q17:入院して治療する意味はなんですか? |
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うつ病は早期に治療を開始すれば通院だけでも十分治すことができます。しかし、自殺未遂を起こしたり、あるいはリストカットなど自傷行為を繰り返すようならば、通院では対応しきれないので、短期の入院が必要かもしれません。半月から2ヶ月程度、入院することで薬の服用が徹底されることや、心理療法を併用して行うこともできます。それにもまして入院の効用は職場や家庭というしがらみから一時的に逃れて、精神的にゆっくりと休息がとれることがあげられるでしょう。もし、入院が可能な状況で、うつ病を根底から治したいと思うのならば、入院もまた効果的な選択肢です。 質問へ戻る |
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